こんにちは。心理カウンセラーのたかはるです。
今回は、些細なことでも気になりだすと、頭から離れず苦しくなる。そんなHSPの方に多い特徴についてお話しします。
こんなことを感じたことありませんか?
ふとした瞬間の「あの人」の表情や言葉が、いつまでも頭から離れない……。そんな経験はありませんか?
✅職場で上司がため息をついた瞬間、「私、何かミスをしたかな?」と心臓がドキッとする
✅夫(妻)が無言でテレビを見ていると、「機嫌が悪いのかな? 私が片付けなかったから?」と不安になる
✅友人からのLINEの返信が少し遅いと、「変なこと送っちゃったかも」「嫌われたかもしれない」と、何度も送信履歴を見返してしまう
一度気になりだすと、家に帰ってからも、お風呂に入っている時も、布団に入ってからも、そのシーンが頭の中でグルグルと再生されてしまう。
「考えすぎだ」と自分に言い聞かせても、不安が止まらない。
いわゆるこの「グルグル思考」は、本当に辛いですよね。
もし、このままの状態が続けば、常に他人の顔色に怯え、自分の人生ではなく「他人の機嫌」のために生きることになってしまいます。
些細なことが頭から離れず苦しくなるのはなぜか
なぜ、これほどまでに些細なことが気になり、一度気になると頭から離れなくなってしまうのでしょうか。
それは、HSPの気質によるものである可能性が高いです。
HSPの方は、生まれつき脳の神経系が非常に敏感で、非言語的な情報(表情、声のトーン、空気感)を、他人の何倍も深くキャッチする力を持っています。
多くの人が見逃してしまうような「一瞬の眉間のシワ」や「声のトーンのわずかな変化」さえも、あなたは敏感にキャッチすることができます。
さらに、「深く処理する(Depth of Processing)」という特徴があるため、キャッチした情報を「ただの情報」として流せず、「なぜあんな顔をしたんだろう?」「どうすればよかったんだろう?」と、脳が自動的に深い分析を始めます。
つまり、あなたは「察する力」と「深く考える力」が人一倍あるがゆえに、相手の感情の揺れを自分の責任として引き受けてしまい、脳が疲れ果てている状態となっています。
些細なことが頭から離れない苦しさを和らげるための工夫
では、この敏感さを持ちながら、どうすれば「頭から離れない苦しさ」を和らげることができるのでしょうか。
日常で簡単にできる、効果的な工夫を一つご紹介します。
それは、「事実」と「想像」を分けるという方法です。
例えば、「上司がため息をついた」とき。
気になりすぎてしまう方の頭の中では、次のような変換が行われています。
・事実: 上司がため息をついた
・想像(妄想): 私の仕事が遅いから呆れているんだ。評価が下がったに違いない
この「想像」の部分が、あなたを苦しめている正体です。
HSPの方は相手を思いやるあまり、この想像がネガティブな方向に膨らみやすいです。
そこで、不安が頭から離れなくなったら、心の中でこう意識してみてください。
「それは『事実』なのか? それとも『想像』かな?」
そして、あえて「別の可能性」を想像してみてください。
「ため息をついたのは、単純に上司がお腹が空いていただけかもしれない」
「昨日飲みすぎて、二日酔いなのかもしれない」
「家でパートナーと喧嘩したのを思い出しているだけかもしれない」
実は、人の機嫌の9割は、その人自身の体調や事情によるもので、あなたとは関係のないことが多いのです。
「私のせいかもしれない」という考えを、「あの人がただ疲れているだけかもしれない(それはあの人の課題)」という考えに書き換えること。
これは「課題の分離」という考え方でもあります。相手の機嫌は相手の課題であり、あなたが背負うべき課題ではありません。
最初は難しく感じるかもしれませんが、「あ、今また想像で自分を責めていたかも」と気づくだけでも、心をスッと落ち着かせることができます。
まとめ
いかがでしたか?
・些細な言動が頭から離れず苦しいのは、HSPの気質による「情報の敏感なキャッチ」と「深い処理能力」が働いているから
・苦しさの正体は、事実そのものではなく、そこから膨らませてしまった「ネガティブな想像」
・楽になるための工夫は、「事実」と「想像」を分けること。「あの人の不機嫌は、あの人の課題」と、視点を切り替える意識を持つこと
これまで、その繊細さでたくさんの人の気持ちに寄り添ってきた、その優しさを、これからは少しだけ、自分自身を守るために使ってあげてください。
あなたの心が、今日より明日、少しでも穏やかになることを、心から願っています。
