「私、嫌われてるのかも…」周りの評価ばかり気にしてしまう心のメカニズム

こんにちは。心理カウンセラーのたかはるです。

今回は、「もしかして、私、嫌われているかも…」と感じてしまい、人間関係でいつも不安を抱えている方へ、その心のメカニズムについてお話ししたいと思います。

日常生活の中で、ふとした瞬間に漠然とした不安に襲われることはありませんか?

✅友人から返信が遅いと、「失礼なことを言ったかも」と胸がざわつく
✅同僚の楽しそうな様子を見ると、自分だけ輪に入れてないような孤独感を感じる
✅会議で意見をしたくても、「言ったらどう思われるのか」と考えてしまい、結局意見が言えない
✅相手の表情が曇っていると、「私のせいかも」と自分を責めてしまう

なぜ、このように自分を責めたり、自信を失ってしまったりする考えに陥ってしまうのでしょうか?

これは、「アダルトチルドレン(AC)」の傾向が関係していることがあります。ACとは、子ども時代の経験が原因で、大人になっても生きづらさを抱えやすい状態のことで、具体的に次のような心のパターンが見受けられることが多いです。

「自分には価値がない」「自分は不十分だ」と感じやすく、自分への信頼感が持てない状態です。これは、幼少期に自分の意見や感情が認められなかった経験などから、自尊心が十分に育ちにくくなっていることがひとつの要因として考えられます。
自分への信頼が低いと、他者の評価に過度に依存し、「嫌われたくない」という思いが非常に強くなります

常に周囲の期待に応えようとしたり、誰かの機嫌を損ねないようにと気を張って生きてきた経験から、他者の言動や表情に対して非常に敏感になります。
些細な相手の態度や言葉のニュアンスを、自分への批判と感じ取ったり、「もしかして、良く思われていないのではないか?」とネガティブに解釈してしまったりする傾向があります。これは、過去の経験から身についた、自分自身を守るための防衛反応のようなものです。

「人に嫌われたくない」という強い気持ちから、なんでも完璧にこなそうとしたり、相手のために自分を犠牲にしたりする傾向も見られます。自分の本心を抑え込み、相手の気持ちを優先してしまうことが多いのです。
しかし、これを続けてしまうと、心に大きな負担がかかり、「こんなに努力しているのに、どうして認めてもらえないのだろう」という孤独感疲労感につながってしまいます。

「アダルトチルドレン」の特性を持つ方は、自尊心が育みにくく、他者の顔色を伺いやすいため、「嫌われているかも…」という不安を感じやすい傾向があります。
これは、あなたが悪いわけではなく、過去の経験から生きるために身につけてしまった、心のメカニズムのようなものです。

自分の心の状態を理解しようとすること、それだけでも、心が穏やかになる未来へと繋がる大切な一歩となるはずです。もし一人で抱えきれないと感じたら、信頼できるご友人や、カウンセリングのような専門家のサポートを求めることも、自分を大切にする立派な選択です。

焦らず、少しずつ、一歩ずつで大丈夫です。

あなたの心が、少しでも安らぎの時間を取り戻せることを、心から願っています。