こんにちは。心理カウンセラーのたかはるです。
今回は、人混みで「どっと疲れる」のはなぜ?心がラクになる刺激を受け流す方法についてお話しします。
こんなことを感じたことありませんか?
お祭りやライブなどの賑やかな場所に行くと、なぜか頭がぼーっとしたり、帰宅後にぐったりと疲れ果ててしまう…そんな経験はありませんか?
人混みの中でぐったりと疲れてしまうのは、HSP気質の方はよく経験することかもしれません。
HSPが刺激を受けやすいのはなぜ?
HSPの方は、そうでない方に比べて、周囲のあらゆる情報や刺激を深く、そして敏感に受け取りやすい特性があります。
人混みの中でも、視覚、聴覚、嗅覚、他者の気配など多くの刺激を無意識のうちにキャッチしています。
結果、脳が処理しきれずに「刺激過多」の状態になってしまいがちです。これが、どっと疲れを感じる主な理由です。
人混みの刺激から自分を守る工夫
では、どうすればいいのでしょうか?
敏感なあなたでも、人混みの刺激から自分を守るための簡単な工夫があります。人込みの中で自分を守る方法と、人込みで受けた刺激を蓄積しない方法をご紹介します。
1.五感への刺激から自分を守る
五感のなかでも人込みで特に作用する「視覚」「嗅覚」「聴覚」への刺激対処法をご紹介します。
■「視覚」:眼鏡をかける
サングラスやUVカットメガネを試してみてください。人混みでは、無数の情報が目から飛び込んできます。色や光の刺激もそのひとつです。
視覚的な情報量を物理的に減らすこと、外と自分との間を物理的な境界線で仕切ることで、脳への負担が和らぎます。(視覚ではありませんが、マスクも他者の表情からくる情報の一部を遮断し、心理的な安心感に繋がることがあります。)
■「聴覚」:耳栓やノイズキャンセリングイヤホンをつける
周囲の騒音は、HSPの方にとって大きなストレス源です。耳栓やノイズキャンセリングイヤホンを使うことで、不必要な音の刺激を軽減し、ご自身の神経系を落ち着かせることができます。また、お気に入りの音楽を聞くことで、気分を上げることもできますね。
■「嗅覚」:お気に入りの香りを持ち歩く
さまざまな匂いが混じり合う場所では、気分が落ち着かなくなることもあります。
お気に入りの香りを吹きかけたハンカチを持ち歩いたり、ポケットに忍ばせたアロマスプレーを手首などにひと吹きするのもおすすめです。
自分にとって心地よい香りは、脳のリラックス効果を高め、嫌な匂いから意識をそらす手助けになります。
2.人込みで受けた刺激を蓄積しない
■「計画的」に自分を休ませる
人混みに行く前に、「〇時までに用事を済ませる」「休憩を挟む」など、具体的な計画を立ててみましょう。
意識的に休憩時間を設け、静かな場所で深呼吸をするなど、こういった「セルフコントロール」を行うことで、受けた刺激をため込まずに心の余裕を生み出すことができます。
その日の体調や気分に合わせて、できることから一つずつ試してみてください。
まとめ
いかがでしたか?
HSPの方が人混みで「どっと疲れる」のは、あなたの心が繊細で、たくさんの刺激・情報を深く感じ取ってしまう特性によるものです。
刺激から自分を守るための方法ととして、視覚、聴覚、嗅覚からの刺激を調整する小さな工夫や、計画的に休憩をとる「セルフコントロール」をご紹介しました。
自分が気に入ったもの、はじめやすいものから取り入れてみてください。
焦らず、少しずつ、一歩ずつで大丈夫です。
あなたの心が、少しでも安らぎの時間を取り戻せることを、心から願っています。