【HSP】「あのにおいが気になって落ち着かない…」そんな悩みから自分の心を守る小さな工夫

こんにちは。心理カウンセラーのたかはるです。

今回は、においに敏感で気になるとなかなか落ち着かないHSPの方が、自分の心を穏やかにできく工夫についてお話しします。

日常の中でふとした瞬間に、特定のにおいが気になって仕方がなく、なぜか心が落ち着かない、ソワソワすると感じたことはありませんか?
例えば、

✅ 電車の中で隣の人の香水が気になって、気分が悪くなってしまう
✅ 職場で、誰かが持ち込んだ食べ物のにおいが気になって集中できない
✅ ご近所から漂ってくる夕食のにおいに、なぜかイライラしてしまう

これらの感覚は、あなたがHSPの気質を持っているからかもしれません。

HSPの方は、そうでない人に比べて、五感から入ってくる情報を深く、そして繊細に処理する特性を持っています。そのため、多くの人が気づかないような、あるいは気にならないような些細なにおいにも敏感に反応してしまう傾向があります。

良い香りへの深い感動と癒し
新しい本のにおい、焼きたてパンの香り、雨上がりの土のにおい、お気に入りのアロマなど、心地よいと感じるにおいからは、人一倍深い幸福感や癒しを得られます
その香りに包まれると、心が満たされるような感覚になるのは、HSPさんならではの豊かな感受性です。

不快なにおいへの強い反応
香水や柔軟剤の人工的な香り、体臭、食べ物の強いにおい、たばこの煙などで、不快に感じるにおいには、疲労感や嫌悪感だけでなく、場合によっては、吐き気や頭痛、めまいといった身体的な反応が出ることもあります。
また、心が落ち着かずに集中力が途切れたり、その場から逃げ出したくなったりすることもあります。

不快と感じるにおいにさらされ続けることで、自分では気づかないうちに、心が疲弊し、ストレスが蓄積されていることも少なくありません。
それが、漠然とした不安感やイライラの原因になっていることもあります。

このように、HSPの方はにおいの情報から、無意識により多くの刺激を受け取っています。

不快なにおいから自分を守るための簡単な工夫をご紹介します。

自分の「安心できる香り」を持っておく
 マスクに自分の好きなアロマオイルをほんの少し垂らす、ハンカチに好きな香りを忍ばせておくなど、自分だけの「安心できる香り」を携帯しましょう。
いざという時に、それを嗅ぐことで心が落ち着きやすくなります。

嗅覚にふたをするイメージを持つ
「今、自分はにおいを感知している」と意識し、一時的に鼻に蓋をするようなイメージをしてみてください。過敏な反応を和らげることができます。
深呼吸をして、意識を他の感覚(触覚や視覚など)にそっと移してみるのも良いでしょう。

「不快なにおい」から距離を置く
どうしても気になる場合は、不快なにおいのする場所から物理的に離れてみましょう。窓を開けて換気をする、席を移動するなど、我慢をせずにできる範囲で対処することが大切です。

五感の中でも特に「におい」に対して深く、繊細な感受性を持っているHSPの方もいます。特に不快なにおいには心がざわつき、身体的な不調を感じる場合もあります。

ご紹介した小さな工夫で、不快なにおいを感じる瞬間を減らし、より穏やかな日々を過ごすことができるようになるでしょう。

同時に、心地よい香りからは人一倍、深い癒しを得ることができるので、日々の暮らしの中で、自分の好きな香りを楽しむ空間づくりを楽しんでみてください。

焦らず、少しずつ、一歩ずつで大丈夫です。

あなたの心が、少しでも安らぎの時間を取り戻せることを、心から願っています。